決断力がある人は「基準」がある
「決断力がある人って、どうしてあんなに迷わず決められるんだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
サクサク決められる人を見ると、
「もともと決断力がある人なんだろうな」
と思いがちですよね。
もちろん、もともと迷いにくいタイプの人もいると思います。
でも、私が整理収納の現場や、自分自身の時間の使い方を考える中で感じてきたのは、
決断力がある人は、自分の「基準」が明確なんじゃないか
ということです。
基準があると、迷いが減る
たとえば、片付け。
「これはいる?いらない?」
と、一つひとつのモノだけを見て判断していると、
「まだ使えるし……」
「もらったものだし……」
「いつか使うかもしれないし……」
と、どんどん迷ってしまいます。
でも、
「私は、どんな暮らしがしたい?」
というゴールが明確だったらどうでしょう。
たとえば「すっきりした、好きなインテリアに囲まれて暮らしたい」と決めていたら、
「まだ使えるけれど、今の暮らしには必要ないな」
「これは好きな空間をつくるためには、ここには置かなくていいな」
と判断しやすくなります。
「捨てるか、捨てないか」だけではなく、
「私の理想の暮らしに必要か?」
という基準で考えられるようになるんです。
決断力をつくるのは「ビジョン」
そこで大切になるのが、ビジョンです。
私はタイムコーディネート手帳の「ビジョン逆算シート」を使っています。
最初に、
「私は最終的に、どうなりたい?」
というゴールを考える。
そして、
「なぜ、そうなりたいのか?」
というミッションを考え、
そこから、
「そのために、私はどういう基準で行動する?」
というバリューに落としていきます。
つまり、
ビジョン → ミッション → バリュー → 日々の行動
というふうに、一本の線がつながっていくんですね。
たとえば私自身は、
「人生の最後に、『あー、楽しかった。みんな大好き』と言って終わりたい」
というのが、ひとつの大きなビジョンです。
そう考えると、
「じゃあ、そのために今どう生きたい?」
ということが見えてきます。
家族との時間は大切にしたい。
自分が興味のある人や、素敵だと思う人とも出会いたい。
お金に困る人生は避けたい。
自分が心地よく過ごせる環境をつくりたい。
そうやって考えていくと、日々の小さな選択にも基準ができてきます。
「やらないことを決める」のも決断
そして、決断力というと「大きなことを決めること」をイメージしがちですが、
実は、
「今日はこれをやる」
と決めることも決断です。
そして同じくらい大切なのが、
「これはやらない」
と決めること。
目の前に来たことを、自分の基準なしに全部受け入れていたら、時間はいくらあっても足りません。
人から頼まれたこと。
なんとなく続けていること。
「せっかくだから」と持っているモノ。
「まだ使えるから」と残しているモノ。
全部を受け入れるのではなく、
「これは私が望む未来に必要?」
と考えてみる。
必要なければ、手放す。
それには、受け入れる勇気だけではなく、
断る勇気・入れない勇気・手放す勇気も必要なんですよね。
片付けは「決断」の連続
そして、これって実は片付けもまったく同じです。
片付けって、収納テクニックのように思われることもありますが、私が現場で感じていたのは、
片付けは、決断の連続だということ。
「これは残す?」
「これはどこに置く?」
「そもそも必要?」
「今後も持ち続けたい?」
一つひとつ決めていく必要があります。
整理収納の現場でも、
最初は「どうしよう、どうしよう」と迷っていた方が、
作業を続けるうちにどんどん判断が早くなっていくことがありました。
それは、その人の中に少しずつ
「私はこういうモノを持ちたい」
「こういう暮らしがしたい」
という基準ができてくるからだと思います。
最初から完璧な基準がある必要はありません。
やって、振り返って、また考える。
その繰り返しの中で、自分の基準が少しずつ明確になっていきます。
決断できるようになると、人生がブレにくくなる
自分の基準が明確になると、
「どうしよう……」
と迷う時間が少しずつ減っていきます。
そして、
「私はこうしたいから、こっちを選ぶ」
と決められるようになる。
決断が早くなるだけではなく、自分の選択にブレが少なくなっていくんです。
片付けとタイムコーディネートは、
一見すると全然違うものに見えて、
実は根っこの部分ですごくつながっていると思っています。
時間を整えることも。
モノを整理することも。
人生の選択をすることも。
結局は、
「私は、どう暮らしたい?」
というところから始まるんですよね。
もし今、
「いつも迷ってしまう」
「やりたいことはあるけれど、なかなか決められない」
「片付けても、またモノが増えてしまう」
「このままでいいのかな……と感じる」
という方がいたら、まずは「何をするか」ではなく、
「私は、どうなりたい?」
から考えてみてください。
そこが見えてくると、今まで迷っていたことの中にも、少しずつ答えが見えてくるかもしれません。
私自身も、タイムコーディネートの考え方を使いながら、
自分の「どう生きたい?」を何度も見直しています。
決断力は、突然身につくものではありません。
でも、自分の基準をつくっていくことで、少しずつ育てていくことはできます。
決断力がある人は、迷わない人ではなく、
「自分の基準」を持っている人。
私は、そんなふうに思っています。
タイムコーディネート手帳詳細は、こちらからご覧いただけます♪

この記事を書いた人

井野ともみ
千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー
タイムコーディネーター
モノの整理×時間の整理で
人生を選んでいく暮らしについて発信中です。

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