家族が片付けてくれない!まず見直したいのは「収納」

「私ばっかり片付けている」
「子どもが片付けてくれない」
「家族がどんどん物を増やしていく……」

片付けのご相談で、よく聞くお悩みです。

でも、「家族が片付けてくれない!」と思ったとき、まず見直したいのは、家族の片付け方ではなく

**「物の置き場所」**かもしれません。

まずは「誰の物をどこに置くか」を決める

例えば、子どもの物がリビングやダイニング、子ども部屋など、家のあちこちに散らばっているとします。

物量そのものはそれほど多くなくても、あちこちにあるだけで「すごく散らかっている」ように見えてしまいます。

だからまずは、

  • ここは子どものスペース
  • ここにはこのくらいの量
  • ここからはみ出さない

という**「エリア」と「量の枠」を決めること**が大切です。

リビングで遊ぶことが多い小さなお子さんなら、「この棚に入る分だけ」。

少し大きくなったら、学用品やランドセルなども「ここがあなたのスペース」と決める。

場所が決まれば、「どのくらい持っていていいのか」も見えてきます。

「捨てる」より先に「出しておく量を減らす」

例えばパズルを10個持っていたとして、いつも散乱している。

量が多い気がする。そんな時

必ずしも手放した方がいい、というわけではありません。

今よく遊ぶ1~2個だけをリビングに置き、残りは別の場所へ移しておく。

「持っている量」ではなく、「今ここに出しておく量」を絞るという考え方です。

特に小さなお子さんの場合、出したものを全部元に戻すのはかなり難しいもの。

だからこそ、5分くらいで片付けられる量にしておくと、親も子どももずっとラクになります。

「住所があるのに戻せない」なら、理由を考えてみる

「ちゃんと収納場所を決めたのに、子どもが戻してくれない」

そんなときは、「なんで戻さないの!」と叱る前に、

「なんで戻しにくいんだろう?」

と一緒に考えてみるのがおすすめです。

よくあるのは、

  • 戻すのが面倒
  • 収納方法が複雑
  • 収納場所が遠い
  • そもそも物が多すぎる

というケース。

例えば、よく使うシールを「引き出しを開ける→箱を出す→箱にしまう」という収納にしていたら、

子どもにとっては面倒かもしれません。

それなら、よく使うものは「ここにポイ!」で戻せるくらい簡単にする。

片付けられないのではなく、「片付けにくい仕組み」になっていないか?

ここを見直してみると、解決策が見つかることがあります。

家族の物は「一緒に決める」

家族の物の収納場所を決めるとき、つい自分だけで「ここに置いて」と決めてしまいがちです。

でも、使う本人にとっては、

「そこに戻すのが面倒」
「そこは使いにくい」

ということもあります。

だから、

「ここに置かれると私は困るんだけど、どこだったら置けそう?」

と、一緒に考えてみる。

特に、玄関に通勤・通学バッグを置きっぱなしにするようなケースでは、

「2階の自室に必ず持っていく」という正解にこだわりすぎないことも大切です。

帰宅後の動線を考えて、

「リビングのここなら置いてOK」

という場所を決める。

完璧を目指すより、家族が実際に続けられる場所を探すほうが、結果的にうまくいきます。

「片付けなさい」より「どうしたら使いやすい?」

子どもにも大人にも、自分なりの「これくらいなら大丈夫」という基準があります。

だから、本人が困っていないのに、

「片付けなさい」
「なんでこんなに散らかしてるの?」

と言われ続けると、どうしてもケンカになりやすい。

そんなときは、

「ここを減らしたら使いやすくない?」
「ここに置いたらラクじゃない?」
「こうなったら友達も呼びやすいんじゃない?」

と、片付けた先の「ちょっといい未来」を一緒に考えてみる。

もちろん、毎日完璧に片付けなくてもいい。

「平日は多少散らかっていてもOK。でも、週末には一緒にリセットしよう」

のように、家庭なりのルールを決めてもいいと思います。

家族が片付けてくれないときこそ、コミュニケーションを

「自分だったらできるのに、なんでやらないの?」

そう思うと、どうしてもイライラしてしまいます。

でも、家族にとっては「別に困っていない」こともあります。

だからこそ、

「ここに置かれると私は困る」
「こうしてくれたら私は助かる」

をちゃんと伝える。

そして、相手が「これならできる」と思える方法も一緒に探す。

完璧に片付いた状態を目指すのではなく、

「ここには置かない」
「ここなら置いてOK」
「このタイミングで一緒に片付ける」

そんな家族なりの折衷案を見つけていく。

家族の片付けは、収納を整えるだけではなく、家族みんなが無理なく暮らせる「ちょうどいい仕組み」を作っていくことなのかもしれません。

この記事を書いた人

井野ともみ

千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー

タイムコーディネーター

モノの整理×時間の整理で
人生を選んでいく暮らしについて発信中です。

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