片付けのプロが真逆のことを言う理由
片付けのプロが真逆のことを言う理由
本屋さんに行くと、
「捨てない片付け」
「捨てるから始めない片付け」
という本が並んでいる一方で、
「断捨離」
「まずは手放そう」
という本もあります。
SNSを見ても、
「物が多くても片付きます」
という人もいれば、
「物を減らさなければ片付きません」
という人もいます。
結局どっちが正しいの?
そう思ったことはありませんか?
今日は、整理収納アドバイザーとして、私なりの考えをお話ししたいと思います。
実は、本質的には同じことを言っている
私は、本質的にはどの片付けの先生も大きくは違わないと思っています。
「物が少ない方が楽」
これは事実です。
物が少なければ、
・掃除がしやすい
・管理が楽になる
・探し物が減る
など、暮らしは確実にシンプルになります。
でも、
「楽な暮らしが幸せな人」
もいれば、
「たくさんの物の中から選ぶ暮らしが幸せな人」
もいます。
ここが大きな違いです。
「捨てなくてもいい」の根拠
片付けが苦手な人の多くは、
「捨てられない」
という悩みを持っています。
思い出がある。
もったいない。
いつか使うかもしれない。
そんな気持ちが強い人に、
「まず捨てましょう」
と言ってしまうと、最初の一歩が踏み出せなくなってしまうことがあります。
だからこそ、
「捨てなくてもいい」
という考え方が生まれました。
これは、
「一生手放さなくていい」
という意味ではありません。
まずは片付けを始められる方法からやってみよう。
そんな優しいアプローチなのだと思います。
まずは使う場所を快適にする
整理収納の基本はとてもシンプルです。
よく使う場所に、よく使う物を置くこと。
例えば、
思い出の品や予備品がたくさんあったとしても、
それらを普段使う場所から外すだけで、日常はずいぶん快適になります。
リビングやキッチンが使いやすくなるだけでも、暮らしは回り始めます。
だから、
「まずは分ける」
という方法も、とても理にかなっているのです。
時間が解決してくれることもある
以前、お引っ越しのお手伝いをしたお客様がいました。
2年前のお引っ越しでは、
「まだ捨てられないので取っておきます」
と言っていた物がありました。
そして今回のお引っ越し。
その箱はほとんど開けられることなく残っていて、
お客様は笑いながら、
「これ全部いらないですね」
「なんで取っておいたんだろう」
とおっしゃったんです。
その時は手放せなくても、
時間が経つことで気持ちが変わることがあります。
だから無理に今すぐ捨てなくてもいい。
そういうケースも確かにあるのです。
それでも私は「手放す力」は必要だと思う
ただ、私は最終的には手放す力が必要だと思っています。
なぜなら、物は放っておけば増えていくからです。
そして私は、自分自身の実家じまいを経験しています。
その経験から、
「今は快適だから大丈夫」
だけでは済まない現実も見てきました。
納戸がいっぱいのまま年月が過ぎると、
いつか誰かが向き合わなければならなくなります。
だから、
最初は分けるだけでもいい。
今すぐ捨てなくてもいい。
でも、どこかのタイミングで手放すことと向き合う必要はある。
私はそう考えています。
本当に大切なのは「自分に合う方法」を見つけること
今日一番お伝えしたいことは
本屋さんにもSNSにも、たくさんの片付けメソッドがあります。
でも、
どの方法が正しいかではなく、
自分に合うかどうか
が大切なのです。
「捨てること」は確かに必要ですが
捨てることから始めると止まってしまう人もいます。
ラクにしまえる=幸せ、とは限りません。
どちらが正しい、間違っているではなく
自分が本当にしたい暮らしはどちらか?だと思います。
片付けは「自分を知る練習」
私は片付けだけでなく、時間の使い方についてもお伝えしています。
その中で感じるのは、
暮らし方も時間管理も、本質は同じだということです。
誰かの正解を追いかけても、
自分に合わなければ続きません。
大切なのは、
「私はどうしたいのか」
を知ること。
・どんな暮らしがしたいのか
・何なら続けられるのか
・どんな時につまずくのか
それを知るためには振り返りが欠かせません。
真面目な人ほど正解探しをしてしまう
特に真面目な人ほど、
「先生がこう言っていたから」
「本にそう書いてあったから」
と、自分の感覚を後回しにしてしまいます。
本当は違和感があるのに、
「私ができないだけだ」
と思って続けてしまうこともあります。
でも大切なのは、
自分がどう感じたか。
やってみて合わなかったなら、
それも大切な発見です。
片付けの正解は、自分の中にある
情報があふれる時代だからこそ、
誰を信じるかよりも、
自分はどうしたいのかを問い続けることが大切です。
捨てる片付けも、
捨てない片付けも、
どちらも間違いではありません。
それぞれのアドバイザーが、
「どうしたらその人が一歩踏み出せるか」
を考えた結果の違いです。
だからこそ、
誰かの正解を探すのではなく、
自分が一歩進める方法を探してみてください。
片付けとは、
物を整えるだけではなく、
「自分はどう生きたいのか」を知るための練習なのかもしれません。
そして私は、
その問いこそが、片付けの本当の価値だと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事を書いた人

井野ともみ
千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー
タイムコーディネーター
モノの整理×時間の整理で
人生を選んでいく暮らしについて発信中です。

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