「いつかやりたい」を、後回しにしない暮らし方

今回は少し、読書感想のような内容になります。

読んだ本は、
『死ぬ瞬間の5つの後悔』。

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タイトルだけ見ると、少し重たく感じる方もいるかもしれません。

でも私はこの本を読んで、暗い気持ちになるというよりも、
「終わり」を少し意識することで、逆に「今」を大切にできるようになると感じました。

普段の生活の中で、自分の人生の終わりについて考えることは、なかなかありません。

けれど、そこを少しだけ意識してみると、
今の時間の使い方や、何を大事にして暮らしたいのかが、少し変わってくるように思うのです。

死ぬ瞬間に、人は何を後悔するのか

もし今、自分の人生の終わりが近づいているとしたら、
何を一番後悔すると思いますか?

もっと頑張ればよかった。
もっと稼げばよかった。
もっと成功したかった。

そんなことを想像する方もいるかもしれません。

でも、この本に出てくる5つの後悔は、そういうものではありませんでした。

本の中で紹介されている後悔は、次の5つです。

  1. 自分に正直な人生を生きればよかった
  2. 働きすぎなければよかった
  3. 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
  4. 友人と連絡を取り続ければよかった
  5. 幸せを諦めなければよかった

この5つを見たときに、結局、人が最後に後悔するのは、
自分の本心で生きなかったことなのではないか。

周りに合わせすぎたこと。
仕事を優先しすぎたこと。
本当は伝えたかった気持ちを伝えなかったこと。
大切な人との時間を、後回しにしてしまったこと。
自分が幸せになることを、どこかで諦めてしまったこと。

それらはすべて、
「自分がどうしたいのか」を置き去りにしてきた結果なのかもしれません。

「いつか行こう」は、本当に叶うのか

本の中に、印象的なエピソードがありました。

ある男性は、仕事がとても好きな方でした。
経営者として社会的にも認められ、仕事にやりがいも感じていました。

一方で、奥さまは何年も前から、
「そろそろ引退して、夫婦で旅行に行きたい」と伝えていたそうです。

生活していくには十分な蓄えもある。
だから、もう少し夫婦の時間を楽しみたい。

でも男性は、仕事が好きだったこともあり、

「もう少し待って」
「この仕事が終わったら」
「あと1年だけ」

と、先延ばしにしていきます。

最後の約束で、その男性は
「大きな商談が終る1年後、旅行に行こう」
と約束します。

けれど、その約束の時を迎える前に、奥さまに大きな病気が見つかり、
約束の1年を待つことなく亡くなってしまったのです。

男性は、まだ行けると思っていた。
今じゃなくても、いつか行けると思っていた。

でも、その「いつか」は来なかった。

この話を読んだとき、
「いつかやろう」となんとなく先延ばしにしていることが
どれだけ愚かな決断なのかと
思い知りました。

目の前のことに追われると、大切なことは後回しになる

私たちは、日々の生活の中で、目の前のことに追われています。

仕事で必要とされる。
家族の予定がある。
やらなければいけない家事がある。
毎日を回すだけで精一杯。

そうすると、自分が本当にやりたいことや、大切にしたい時間は、
つい後回しになっていきます。

深く考えないまま、

「今は仕方ない」
「そのうち時間ができたら」
「落ち着いたらやろう」

と思っているうちに、時間はどんどん過ぎていきます。

そしてどこかで、私たちは無意識に、
「まだまだ人生は続く」
「いつかできる」
と思っているのかもしれません。

もちろん、今すぐに全部を叶えることはできないかもしれません。

子どもが小さい時期は、自由に動けないこともあります。
仕事や家族の都合で、長期休暇が取れないこともあります。
お金や時間の制約があることもあります。

でも大事なのは、
「今すぐ全部できるかどうか」ではなく、
自分は本当はどうしたいのかを、ちゃんと自分で分かっているかなのだと思います。

全部叶えられなくても、少しずつ叶えることはできる

「いつかやりたいこと」を、いきなり大きく叶えようとしなくてもいい。

全部は無理でも、少しだけ叶える。
今できる形に変えてみる。
小さく始めてみる。

それだけでも、人生の満足度は変わっていくのではないかと思います。

たとえば、遠くへ旅行に行くことがすぐには難しくても、
近場で少し特別なランチをすることはできるかもしれません。

家族全員で長期旅行は難しくても、
一緒に夕飯を食べる日を決めることはできるかもしれません。

やりたいことが大きすぎて動けないなら、
「その中の一部だけ、今の暮らしに入れる」と考えてみる。

自分の希望を、今の生活の中で少しずつ叶えていく。

それが、後悔を減らす暮らし方なのではないかと思います。

私が大切にしたい時間

この本を読んで、私自身も改めて考えました。

私にとって、大切にしたい時間って何だろう。

そう考えたときに出てきたのは、
ものすごく大きな夢や、特別な目標ではありませんでした。

犬の散歩をしている時間。
家族と話している時間。
家族で外食をする時間。
手帳を開いて、自分の暮らしを振り返る時間。

本当に、日常の中にある小さな時間です。

たとえば、犬の散歩。

ただの毎日のルーティンといえば、そうかもしれません。

でも少し先を見据えてみると、
この散歩の時間も、とても愛おしいものに感じます。

犬の命は、きっと私より短い。
だからいつか、「たくさん一緒にお散歩したね」と思えるように、
今この時間をちゃんと味わいたい。

そう思うと、いつもの散歩道も、ただの習慣ではなくなります。

ひたすら愛でる。
かわいいねと言いながら歩く。
季節の変化を感じる。
今、一緒に歩けることを大切にする。

そんなふうに、少し先を意識するだけで、
日常の時間の見え方は変わるのだと思います。

家族との時間も、ずっと同じではない

最近、家族で外食をするのが楽しいなと感じています。

年に一回くらいは、少し良いお店に行きたい。
そんな小さな目標もあります。

でも、こういう「やりたいな」と思っていることは、
ちゃんと意識して計画しないと、日々の忙しさの中で流れていってしまいます。

娘はもう大学生で、20歳を過ぎました。
「一緒にご飯に行こう」と誘って来てくれる時間も、
もしかしたらカウントダウンなのかもしれません。

息子も中学生です。
今はまだ、美味しいもので誘えば来てくれます。

でもこれから先、ずっと同じように家族時間を取れるとは限りません。

そう思うと、
「いつでもできる」と思っている家族との時間も、
本当はとても貴重なものなのだと感じます。

何気ない毎日は、ずっと続くように見えて、
本当は少しずつ形を変えています。

だからこそ、
「いつか」ではなく、
「今の暮らしの中で、どう大切にするか」を考えることが大事なのだと思います。

手帳タイムは、自分の人生を後回しにしない時間

私は、手帳タイムも大事にしたいと思っています。

手帳タイムといっても、
毎日長い時間を取る必要はありません。

1日5分でもいい。
週の終わりに15分でもいい。

自分は今、何を大切にしたいのか。
今週、どんな時間を取れたら嬉しいのか。
後回しにしたくないことは何か。

それを少しだけ立ち止まって考える時間です。

目の前のことに追われていると、
手帳を開く時間すら「そんな暇ない」と思ってしまうこともあります。

ですが、この時間こそ本当に大事だと感じています。

やらなくても、生きてはいけます。
手帳を書かなくても、毎日は過ぎていきます。

でも、ただ流されるように毎日を過ごすのか。
自分が大切にしたい時間を思い出しながら過ごすのか。

その違いは、積み重なるととても大きいと思うのです。

ビジョンを考えることで、暮らしは選びやすくなる

私がこの考え方を大切にできるようになったのは、
タイムコーディネート手帳を使い始めたことも大きいです。

タイムコーディネート手帳には、
「ビジョン逆算シート」というページがあります。

自分の未来像。
実現したいこと。
なぜそれを実現したいのか。
そのために、日々どう過ごしていくのか。

そういうことを掘り下げて考えるページです。

ここを毎年書いているからこそ、
私は自分が大切にしたい時間や、こういう暮らしをしたいという感覚が、
以前よりもブレにくくなったように思います。

ある意味、少し先の未来や人生の終わりを意識することを、
手帳を通して続けてきたのだと思います。

やっぱり、自分の時間をどう使うのか。
何を大切にして生きるのか。
そこを考えることは、本当に大事なのだと思います。

働き方も、暮らし方も、少しずつ選び直せる

働き方も、すべてを今すぐ自由に選べるわけではないかもしれません。

生活があります。
家族があります。
責任があります。

だから、いきなり全部をガラッと変えるのは難しいこともあります。

でも、選べる部分もきっとあります。

自分はどんな時間を増やしたいのか。
どんな時間を減らしたいのか。
どんな暮らしに近づけたいのか。

それを分かっているだけで、
少しずつそちらにシフトしていくことはできると思うのです。

売上を保ったままでも、働き方を少し見直すことはできるかもしれない。
家族の予定を優先しながらでも、自分の時間を少し作ることはできるかもしれない。
大きな夢ではなくても、日常の中で大切にしたい時間を予定に入れることはできるかもしれない。

そうやって、自分の暮らしを自分で選んでいくこと。

それが最終的に、
「この生き方でよかった」
「この人生でよかった」
と思えることにつながっていくのではないかと思います。

取り返しのつかない後悔は、できるだけしたくない。

だからこそ、今から少しずつ選び直していくことが大事なのだと思います。

そしてそんな暮らし方を、私自身もしていきたいと思っています。

今日の話が、
「私は何を大切にしたいんだろう?」
と考えるきっかけになったら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人

井野ともみ

千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー

タイムコーディネーター

モノの整理×時間の整理で
人生を選んでいく暮らしについて発信中です。

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