「時間がない」のではなく、「やらないことを選べていない」のかもしれません

「やりたいことはあるのに、時間がない」

「片付けたいけど、そんな時間は取れない」

「仕事も家事も、ちゃんとやらなきゃ」

40代になると、毎日があっという間に過ぎていきます。

子どものこと、家のこと、仕事のこと。

やることはいくらでもあるのに、自分のために使える時間はなかなか増えない。

だから、

「もっと効率よく動かなくちゃ」
「時短しなくちゃ」
「もっと上手に時間を使わなくちゃ」

と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

でも、もしかすると必要なのは、時間を「うまく使うこと」ではないのかもしれません。

「何をするか」だけではなく、「何をしないか」を選ぶこと。

そして、

「私は、この時間をどう使いたい?」と自分に問いかけること。

私は最近、これがすごく大事なんじゃないかと思っています。

「時間がない」と思ったら、まず「減らせないか」を考える

時間を整理しようとすると、私たちはつい「効率化」に向かいます。

料理を早く作る。

仕事を早く終わらせる。

家事を効率よくこなす。

スケジュールを隙間なく組む。

もちろん、効率化できることはどんどんラクにしていいと思います。

人に任せる。

便利な家電を使う。

プロに頼る。

こうした方法で、自分がやらなくていいことを手放すのは、とても大切です。

でも、それでも時間が足りないとき。

そこでさらに自分を追い込んで、

「もっと早くやらなきゃ」

「もっと頑張らなきゃ」

とすると、最後には「睡眠を削る」という選択になってしまうことがあります。

でも、時間はモノのように一時的にどこかへ置いておくことができません。

削った分は、必ず自分の身体や心に返ってきます。

特に40代を過ぎると、若い頃のように無理がきかなくなってきます。

だからこそ、

時間が足りないときに「どうやって詰め込むか」ではなく、「そもそも何をやらなくていいのか」を考える。

この視点が必要なんじゃないかなと思うのです。

「忙しい=頑張っている」になっていない?

もう一つ、時間の使い方を考えるうえで見直したいのが、

「忙しいことは、良いこと」

という思い込みです。

特に仕事をしていると、

忙しい人=人気がある人。

忙しい人=仕事ができる人。

忙しい人=稼いでいる人。

忙しい人=成功している人。

そんなイメージを持ってしまうことがあります。

私自身も、つい最近までそうでした。

「もっと仕事を入れなきゃ」

「現場にもっと行かなきゃ」

「できるなら、もっとやるべき」

そんなふうに思っていました。

誰かに「もっと働いて」と言われたわけではありません。

自分で勝手に、

「こうするべき」

と思っていたんです。

でも、仕事を増やしていくほど、家に帰ってから疲れている。

家事をするのもしんどい。

そして、家族にイライラする。

あるとき、

「これって、私が望んでいる暮らしなのかな?」

と考えるようになりました。

「やりたいこと」と「できること」は違う

ここで大切なのは、

「できるから、やる」ではなく、「やりたいから、やる」

という視点です。

私は仕事そのものをやりたくなかったわけではありません。

むしろ、仕事はちゃんとやりたい。

引き受けた仕事には、しっかり向き合いたい。

でも、「どれだけの量をこなすか」は別の話でした。

周りには、ものすごい量の仕事をこなしている人もいます。

でも、その人ができる量と、私が心地よくできる量は違う。

だから私は、

仕事の量を絞って、その代わり、選んだ仕事にはしっかり向き合う。

そして、空いた時間は家のことや自分の時間に使う。

そんなバランスを選ぶようになりました。

「もっとできるんだから、もっとやるべき」

ではなく、

「私は、どんな毎日を送りたい?」

を基準にする。

それだけでも、時間の使い方は変わってきます。

「家族のため」も、一度立ち止まって考えてみる

家族のために頑張ることは、もちろん悪いことではありません。

でも、

「家族のためだから」

という理由で、自分がやりたいかどうかを考えなくなってしまうと、少しずつ苦しくなることがあります。

「私はこんなにやっているのに」

「誰も感謝してくれない」

「なんで私ばっかり」

そんな気持ちが出てきたら、

「本当に私は、これを自分で選んでいるのかな?」

と考えてみてほしいのです。

たとえば、夕食作り。

私は料理が嫌いなわけではありません。

自分で作ったご飯を家族に食べてもらうことも、嫌いではない。

でも、仕事でいっぱいになった一日の最後に、

「時間がない!早く作らなきゃ!」

と追い立てられながら作るのが嫌だったんです。

だったら、

「今日は作らない」

と決めてもいい。

逆に、

「私はご飯を作る時間も大切にしたい」

と思うなら、その時間を確保できるように、仕事の量を調整してもいい。

大切なのは、どちらが正解かではありません。

自分で選んでいるかどうか。

40代からは、「自分の時間」を選び直していい

40代になると、子育てが少し落ち着いてきたり、仕事の経験が増えてきたりして、人生の次のステージを考える人も増えてくると思います。

これまでずっと、

「子どものため」

「家族のため」

「仕事のため」

と頑張ってきたからこそ、

「私はこれから、どう生きたい?」

を考えてもいい時期なんじゃないでしょうか。

もちろん、今の仕事や家庭環境によって、自由に変えられないこともあります。

いきなり全部を変える必要もありません。

でも、

「これは本当に私が選んでいる?」

「これは、これからも続けたい?」

「本当は、何を減らしたい?」

そんな問いを持つだけでも、少しずつ変わっていきます。

人生は、やりたいことを全部詰め込むことではありません。

限られた時間の中で、自分にとって大切なものを選んでいくこと。

私は、それも「片付け」と同じなんじゃないかなと思っています。

片付けも、時間も、「選ぶ」ことから始まる

モノが多いと、モノの管理に時間を取られます。

探す。

戻す。

掃除する。

買い足す。

また片付ける。

モノが多いことで、本当は使いたかった時間がどんどん奪われていきます。

だから片付けでは、

「何を残すか」

を考えます。

でも、それだけではありません。

「私は、何に時間を使いたいのか」

を考えることも、同じくらい大切です。

モノを手放して時間を生み出す。

時間を生み出したら、その時間を何に使うかを選ぶ。

そうやって少しずつ、

自分の人生を、自分で選べるようになっていく。

これが、私が片付けと時間の両方をお伝えしている理由でもあります。

「もっと効率よく生きなきゃ」ではなく、

「私は、どう生きたい?」

から考えてみる。

その答えに必要のないモノや時間の使い方を、少しずつ手放していく。

40代からの暮らしは、そんなふうに整えていってもいいのではないでしょうか。

まずは今日、

「私は、この時間を本当に自分で選んでいるかな?」

と、一度だけ自分に問いかけてみてください。

そこから、何か一つ手放せるものが見えてくるかもしれません。

この記事を書いた人

井野ともみ

千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー

タイムコーディネーター

モノの整理×時間の整理で
人生を選んでいく暮らしについて発信中です。

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