整理の本質ってこれなのよ〜銀行で見た、他人事じゃない話〜
先日、久しぶりに銀行の窓口へ行きました。
理由は、娘の学費を支払うため。
今は振り込みもネットでできる時代ですが、なぜか学費だけは窓口での支払い指定。
何故なんだ・・・。
椅子に座って番号が呼ばれるのを待っていると
窓口で、あるおじいさんが困っていました。
どうやら入院中の奥様の口座からお金を下ろしたいとのこと。
通帳と印鑑を持ってきたそうなのですが、
銀行の登録印と違っていたようで手続きができません。
銀行の方も困っていました。
おじいさんは、
「家にはこの印鑑しかなかった」と。
でも銀行としては、ご本人でもなく、登録印でもない以上、お金を下ろすことはできません。
おじいさんの声も大きくなり、銀行員さんの声も大きくなり…。
待合にいた私にも、だいたいの状況が伝わってきました。
その光景を見ながら、私は両親の口座整理をしていた頃を思い出したんです。
実家終いの時の話
私の両親は55歳で他界したので
私は20代で実家終いをしました。
その時、ものすごく古い通帳が出てきました。
母もきっと存在を忘れていたような通帳です。
残高だけでも確認したい。
でも古すぎて記帳もできない。
本人もいない。
銀行に、残高を教えてもらうこともできませんでした。
結局、相続手続きを進めるために戸籍を集めたり、
書類を揃えたりして、ようやく確認できました。
結果は…。
数百円。
チーン・・・
残された家族からすると、
「もしかしたらお金が入っているかもしれない」
と思うから確認せざるを得ないんです。
私の場合は一人っ子だったので
比較的手続きも楽でしたが
たった数百円の口座を確認するためだけでも
亡くなった方の全戸籍(出生から死亡まで)
を、取り寄せたり
相続人の印鑑証明を集めたり。
実は結構、手続きだけでも大変なんです。
本人にとっては、記憶がないくらい
少額だったとしても
残された人はどんな口座なのか分かりません。
これが、遺品整理の大変なところです。
本当に大変なのは亡くなった後ではない
亡くなった後の相続手続きは確かに大変です。
でも、手続きを進める方法はあります。
実はもっと厄介なのは、
生きているけれど意思疎通ができない状態
かもしれません。
本人は銀行へ行けない。
印鑑がどれかわからない。
口座がどこにあるかわからない。
家族も知らない。
そうなると、お金はあるのに動かせないという状況が起こります。
入院費が必要。
介護費用が必要。
でもお金を下ろせない。
これは本当に大変です。
整理の本質ってこういうこと
整理というと、
「部屋を片付けること」
をイメージする方が多いと思います。
もちろんそれも大切です。
でも私が思う整理の本質は、そこだけではありません。
身辺整理、全てです。
- どこの銀行に口座があるのか
- どの印鑑を登録しているのか
- 保険はどこに入っているのか
- 証券口座はあるのか
こうした情報を家族がわかる状態にしておくこと。
これも立派な整理です。
自分では当たり前にわかっていることでも、
家族は知らないことも多いです。
だからこそ、
「何かあったらここを見てね」
という一覧を作っておく。
家族に伝えておく。
そんな準備が大切なんだと思います。
そして
こういった整理は、プロに頼んでもできません。
自分でやるしかありません。
ですが、時間をかけて労力をかけて
口座の整理をしたとしても
今、目にみえるメリットは何もないかもしれません。
ですが、今のちょっとした整理で
後々家族も困らなくなるし
自分自身も、不要な心配をしなくて済むのです。
整理は家族への思いやり
部屋がきれいなことも大事です。
介護や暮らしやすさを考えれば、モノの整理ももちろん必要です。
でも今回銀行で見たおじいさんの姿を見て、改めて思いました。
整理の本質は、
家族が困らない状態を作ること。
使っていない口座は解約する。
印鑑をわかるようにしておく。
大切な情報を共有しておく。
そんな小さな整理の積み重ねが、未来の家族への思いやりになるのかもしれません。
まずは今日、使っていない銀行口座がないか。
家族が口座や印鑑の場所を知っているか。
ぜひ一度確認してみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事を書いた人

井野ともみ
千葉県野田市在住
整理収納アドバイザー
タイムコーディネーター
モノの整理×時間の整理で
人生を謳歌する暮らしについて発信中です。

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